
東南アジアって、ちょっと前までは「農業の国」ってイメージが強かったと思うんですが、今では工業もバリバリ盛んなんです!特に都市部では工業団地やハイテクパークが広がっていて、世界中の企業が集まってます。
そして結論からいってしまえば、東南アジアでは「軽工業」「電気・電子工業」「自動車産業」「資源加工業」が国ごとの得意分野として発展しているんです。それぞれの特徴を見ていきましょう!
東南アジアの工業化は、まず衣料品や加工食品などの軽工業からスタートしました。現在も雇用の受け皿として大きな存在です。
縫製やアパレル製品の輸出が盛んなのはベトナム、カンボジア、ミャンマーなど。安価な労働力と安定した輸出環境が強みです。
インスタント麺、缶詰、冷凍食品、飲料など、地元の農水産物を原料にした食品工業も各国で発展。特にタイやフィリピンの食品輸出は世界的に有名です。
パソコン・スマホ・家電・半導体などの電機製品は、いまや東南アジアの主力輸出品。とくに外資系企業の工場誘致がカギになっています。
日系・韓国系・台湾系の企業が集まって、プリント基板や小型部品、組み立てラインを中心に生産が行われています。輸出の6〜8割を占める国もあるほど!
最近ではIC設計や半導体パッケージ工程など、より高度な工程を担う国も増えています。ベトナムではAIやICT人材育成にも力を入れていて、未来産業にシフト中です。
意外かもしれませんが、東南アジアは自動車工業もかなり強いんです。特にタイは「東洋のデトロイト」と呼ばれるほど、自動車関連の工場が集積しています。
トヨタ、ホンダ、日産など日系メーカーがタイに多数進出し、組み立てから部品、輸出まで一貫した生産体制が整っています。フィリピンやインドネシアでも部品生産が活発です。
タイではEV関連企業誘致や減税制度を導入し、電動バイクや電池の工場なども増加中。今後のグリーン産業の中心地になる可能性もあります。
ブルネイ、マレーシア、インドネシアなど資源が豊富な国では、石油精製や天然ガス液化、化学製品の工業もさかんです。
特にブルネイやマレーシアは、日本や韓国などへのLNG供給国としても重要な役割を果たしています。パイプラインやプラント建設が地域経済の中心にもなっています。
採れた資源はそのまま売るだけじゃなく、石油化学工業で加工してプラスチック原料、肥料、洗剤などの形で輸出。ここでも外資との連携が重要です。
東南アジアの工業は、労働力の強みを活かした軽工業から始まり、今ではハイテク産業や自動車、資源加工までカバーする多様な顔を持っています。国ごとに得意分野があって、それぞれの強みを活かしながら「世界の工場」から「世界の技術拠点」へと進化し続けているんですね。