アジアの気候的特徴とは?6つの気候帯を抑えよう

「アジアってどんな気候なの?」って聞かれても、「暑いとこもあれば寒いとこもあるよね〜」くらいで止まっちゃいませんか?でも実は、アジアって地球上で最も気候のバリエーションが激しい地域のひとつなんです。結論からいってしまえば、アジアは6つもの気候帯にまたがる超多様な地域で、砂漠もジャングルもツンドラもぜんぶ同居してるという、とんでもないスケールのエリアなんです。 この記事では、その6つの気候帯をわかりやすく整理していきますね!

 

 

アジアに存在する6つの気候帯

地球全体で見ると、気候帯っておおよそ5〜6種類に分類されますが、アジアはそのほとんどを網羅してるんです。それぞれの特徴をサクッと確認しておきましょう!

 

@ 熱帯:年中ムシムシ暑い

タイ・コーチャン島の熱帯雨林

タイ・コーチャン島の熱帯雨林

出典:Photo by Vyacheslav Argenberg / CC BY 4.0より

 

東南アジア(タイ、マレーシア、インドネシアなど)が代表的。雨季と乾季に分かれていて、スコールも多め。植物が生い茂るジャングル地帯が多くて、虫たちも大喜びな環境です。

 

A 乾燥帯:砂漠とステップの世界

アラビア砂漠の衛星写真

アラビア砂漠の衛星写真

出典:Photo by Emilfaro / Public Domainより

 

中東や中央アジア、西部中国では雨がとっても少なく、砂漠や草原(ステップ)が広がります。昼と夜の気温差が大きくて、過酷だけどどこか神秘的な風景が魅力なんですよ。

 

B 温帯:四季がある親しみやすい気候

満開の桜の木

温帯気候の象徴ともいえる桜の木

出典:Jamie NakamuraによるPixabayからの画像より

 

日本、中国南部、韓国などがこのエリア。春夏秋冬がはっきりしていて、私たちにとっては一番なじみ深い気候です。食文化や季節の行事も、この気候のおかげで豊かになってるんですね。

 

C 冷帯(亜寒帯):寒さとの共存

モンゴル北部ジャルガラント近郊の風景

モンゴル北部ジャルガラント近郊の風景

出典:Photo by Richard Mortel / CC BY 2.0より

 

シベリアやモンゴル北部などが該当。夏は短く、冬はめちゃくちゃ長くて厳しい。でもそのぶん、動物たちの生き方や建物の工夫なんかにも文化の深みが感じられる地域です。

 

D 寒帯:ツンドラと永久凍土の世界

バイカル湖の氷の風景(オリホン島近く)

シベリア東部のバイカル湖の風景(オリホン島近く)

出典:Photo by Sergey Pesterev / CC BY-SA 4.0より

 

 

アジア最北端のロシア(シベリア東部)など、もはや人が住むのも一苦労なレベルの寒さです。気温は氷点下が当たり前で、植物もコケや地衣類くらいしか育ちません。

 

E 高山気候:標高の高さがすべてを変える

チベット高原の風景

チベット高原の風景

出典:? JによるPixabayからの画像

 

ヒマラヤ山脈やチベット高原のような標高が高い地域では、緯度に関係なく冷涼な高山気候が出現します。空気が薄くて酸素も少ないけど、信仰や文化が根づいていて独自の世界観があります。

 

気候の多様性がもたらす文化の違い

気候が違えば、暮らし方も考え方も違ってくる。それがアジアの文化の多様性を生み出す大きな理由のひとつなんです。

 

食文化への影響

アイヌの伝統的保存食オンテュレプ(発酵ユリ根)

アイヌの伝統的保存食オンテュレプ(発酵ユリ根)

出典:Photo by タクナワン / CC BY-SA 4.0より

 

辛い料理が多い東南アジアと、保存食が中心の寒冷地では、使う食材も調理法も全然違いますよね。気候がそのまま台所事情に直結してるんです。

 

住まいと服装の工夫

高床式住居、ゲル(遊牧民の移動式テント)、石づくりの厚い家…。それぞれの気候に合わせた住まいのスタイルがあるのもアジアの面白さのひとつです。

 

アジアの気候は、ほんとにバリエーション豊かで、一口に「アジア」と言ってもまったく違う世界が広がっています。気候帯を意識して見ていくと、「なんでこの地域はこういう文化なんだろう?」っていう疑問のヒントにもなりますよ。旅行やニュースを見るときに、ちょっと気候にも注目してみてくださいね!