
東南アジアって言えば、海産物が美味しいイメージ、ありますよね?中でもエビは、日本のスーパーやレストランでもよく見かける人気食材。これらのエビの多くは東南アジアから輸入されてくるものなのですが、 実は東南アジアのエビ養殖が「結構な環境問題を引き起こしている」として注目されてるんです。美味しさの裏側にどんな問題があるのか、ちょっとのぞいてみましょう。
はい、ガチです。エビ養殖がここまで問題視されてるのには、ちゃんと理由があるんです。そもそも、東南アジアでは輸出向けのエビ養殖が大きな産業になっていて、タイ、ベトナム、インドネシアなどが中心的な生産地。
でも、その養殖池を作るためにマングローブ林を切り開いたり、水を汚したりしてるケースが少なくないんです…。
例えばタイでは、1960年代には約37万haもあったマングローブ林が、1990年代には半分以下に激減。そのうち半分以上がエビ養殖池に転用されてしまいました。
マングローブ林って、実は魚やエビの赤ちゃんのゆりかごだったり、津波や高潮の防波堤になってくれたりする、めっちゃ大事な存在なんです。これが失われたら、生態系も人間の暮らしも大打撃…。
養殖って、自然の海じゃないから病気が出やすいんですよね。そのため、抗生物質や薬品をたくさん使うことになります。
でもその薬がエビの排泄物や食べ残しと一緒に池にたまって、周りの水域まで汚しちゃう。これはベトナムやインドネシアの養殖池でも深刻な問題になってます。
汚れた水が排水路から川や海に流れ込むと、プランクトンが異常発生したり、魚が住めなくなったりすることも。エビを育てるために、他の命が犠牲になってるってのは、なんとも皮肉ですよね。
養殖エビって、大量生産できるから儲かる産業…と思いきや、そう簡単でもないんです。急速に広がりすぎた結果、供給過剰で価格が暴落。使われなくなった養殖池が放置されて荒れ地になることも。
エビのエサに使う魚粉が高騰して、植物性のエサに切り替える流れもありますが、栄養面で問題が出たり、病気に弱くなったりと、なかなかうまくいかないことも多いです。
もちろん、すべてのエビ養殖が悪いわけじゃありません。最近では持続可能な方法を模索する動きも広がってきています。
例えばタイのニタヤファームでは、EM菌(有用微生物)を使って水質浄化と病原菌の抑制を同時に実現。自然に近い形での養殖に成功しています。
インドネシアの一部地域では、マングローブ林を残しながらエビ養殖を行う「結合型養殖」なんていうユニークな方法も登場。自然と人間のバランスを取る取り組みが注目されています。
エビって、美味しいし手軽に食べられるけど、その裏にはいろんなドラマがあるんですよね。私たちが選ぶ「ひと皿」が、実は遠く東南アジアの自然環境や人々の暮らしに直結してるってこと、ちょっと意識してみませんか?
東南アジアのエビ養殖が「環境問題を引き起こす」として注目されると同時に、自然と共生しようという前向きな取り組みも始まっています。消費者として私たちにできるのは、「どう育てられたか」をちょっとだけ気にしてみることかもしれませんね。次にスーパーでエビを見かけたら、この記事を思い出してくれたら嬉しいです!