アジアっていう言葉、なんとなく「日本がある地域」って思ってませんか？でも、「どこまでがアジアなの？」ってちゃんと考えると、あれ？ってなっちゃう人も多いんじゃないでしょうか。実はアジアって、地理・歴史・文化・政治…それぞれの観点でちょっとずつ定義が違う、かなり奥深い言葉なんです。この記事では、「アジアとは何か？」をいろんな角度から見ていきます。読み終わる頃には、自信を持って「ここまでがアジアだよ！」って言えるようになってるかも！

 

 

まずは地理的な「アジア」の範囲から

アジアを南、東、西、南東の地域に分けた地図

出典：Bill william compton / CC BY-SA 3.0より

 

地理的に見たアジアの境界線って、実はちょっとあいまいなんです。地図を見ながら「ここまではアジア、ここからはヨーロッパ」って線が引けそうで引けない…。でも、おおよその目安はあるので、まずそこから見ていきましょう！

 

ユーラシア大陸の東側がアジア

地理的にはユーラシア大陸の東側3分の2と、その周辺の島々をアジアと呼ぶのが一般的です。日本、中国、インド、東南アジア諸国…とにかく範囲が広くて、世界人口の半分以上が住んでるんですよ。

 

ヨーロッパとの境目はどこ？

ヨーロッパとアジアの境界線の複数の定義を示した地図

出典：Aotearoa / CC BY-SA 3.0より

 

アジアとヨーロッパの間にははっきりした海の境界線がないんです。だから昔から「ウラル山脈」「カスピ海」「ボスポラス海峡」などを境界にしてきたんですが、これはあくまで人間が決めた“目安”みたいなものなんですね。

 

文化や宗教で見るともっと複雑に

文化や宗教の違いでアジアを分けてみると、「一口にアジアって言っても全然違うなぁ」と思うはずです。言葉も信じているものも、生活のスタイルも、ぜんぶバラバラ。でも、それがアジアの面白いところでもあります。

 

宗教の種類だけでもこんなに

アジアには仏教、イスラム教、ヒンドゥー教、キリスト教、儒教といった世界的な宗教がいくつも生まれました。国や地域ごとに信仰のあり方も違っていて、それぞれの社会の価値観にも深く関わっています。

 

文化圏としての区切り方

よく使われる区切り方として、東アジア・東南アジア・南アジア・中央アジア・西アジアの5つがあります。これも宗教や言語、歴史的な背景によってできたもので、国連などの機関でも使われています。

 

じゃあ「中東」ってどこに入るの？

西アジア地域

出典：Terra Prints / CC BY 2.5より

 

「中東」って名前だけ聞くと、アジアなのかアフリカなのか、ちょっと迷いますよね。実際、国や組織によって分類が変わることもあるんです。でも基本的には「西アジア」として扱われることが多いです。

 

中東＝西アジアの一部

トルコ、イラン、サウジアラビアなどの中東諸国は、地理的にはアジア大陸の一部で「西アジア」と呼ばれるエリアに入っています。ただ、歴史や政治的な事情で「中東」という別の呼び方が広まったんです。

 

国際的な区分のゆらぎ

たとえば国際連合では中東もアジア扱いですが、ニュースでは「中東情勢」として別枠で報道されがち。スポーツの国際大会でも、どの地域に含めるかはまちまちです。ちょっとややこしいですよね。

 

政治やスポーツでの「アジア」の範囲

「アジアに含まれる国」って、意外と場面によって変わるんです。たとえばスポーツの大会だと、普段アジアと認識してないような国が出てたりします。これもまた「アジア」という言葉の不思議なところ。

 

オーストラリアもアジア枠？

サッカーのアジアカップにオーストラリアが出てくるのを見て「えっ！？」って思った人、けっこう多いはず。でもこれは、アジアサッカー連盟に加盟してるからなんです。地理よりも、所属する団体の都合って感じですね。

 

国際組織による区切り方

国連統計局（UNSD）の地理区分に基づくアジアの地域区分地図

出典：Ben Arnold & E Pluribus Anthony / CC BY-SA 3.0より

 

国連の統計などでは、アジアを東・東南・南・中央・西の5つに分けて管理しています。この区分はわりと安定していて、多くの国際的なデータでも使われているので、基準としては信頼性が高いです。